大阪大学基礎工学部物性物理工学科同窓会ホームページをお訪ねくださいましてありがとうございます。
貴志前会長の後を受け、2011年度から2年間物性物理工学科同窓会長を担当させて頂きます高尾正敏です。よろしくお願い致します。今回は2度目の会長を仰せつかりました。私は1977年博士課程修了です。入学は昭和43年で第7期生です。博士課程終了時は、石油ショックの余波があり、特にドクター卒はほとんど、企業も採用しない時代でしたが、奇跡的なマッチングで当時の松下電器に採用してもらいました。会社人生30年余りのうち10数年は実験室で真面目に製品開発の仕事をしました。次の十数年はバブルが崩壊したころから始まり3年前に定年退職するまで、ずっと研究開発企画、事業企画を続けました。研究対象は磁気テープ、書き換え可能な光ディスクの物質材料開発でしたので、大学で学んだ基礎的な固体物理の知識と活用スキルが大変役立ちました。
企業では、物理屋は役に立たないというのが通説です。実際経営が順調で製品開発もそこそこ出来ている場合、つまり平常時(平時)では、物理屋や屁理屈ばかり捏ねて役に立たないことが事実だと思います。しかし、技術進化が連続的でなく、大きな飛躍が求められるとき、あるいは何らかの不測の事態が発生した場合、つまり緊急時(異常時、戦時)においては、基礎学問である物理学を身につけている物理屋の出番です。物理学は、常に要素を分解して基本的な方程式で考えるというのが本質です。戦時においては、経験だけに頼る(マニュアル的)な対応では、間尺に合わないものです。次々と起こる事象を的確に判断して、マニュアルに書いていない対応策を考えるのは、物理屋活動として最高の醍醐味を味わうことになると思っています。 物理屋が忙しく走り回っている企業は碌な会社ではありません。物理屋が悠然として、どっしりと腰を据えた仕事をしている会社がよい会社だと思っています。その昔中国の戦国時代に割拠した王のところに、食客として仕えた優秀な論客(ブレイン)のような立場だと思ってもよいでしょう。でも一旦緩急あれば、情報を蒐め、的確な判断を下すことが物理屋に求められます。ことし3月の震災とそれに続く原子力発電所の事故はまさにそういう事態であると思います。緊急時の危機管理を物理屋がやるというのが、理に適っていると思っています。
理系の同窓会というのも一見役に立ちそうに見えない集団です。国立大学は独法化後、同窓会の役割を見直そうとしていますが、それは、アメリカのように同窓会を通じて資金を集めたいという思惑からです。これについては、大学全体の同窓会、基礎工全体の同窓会のミッションとして存在します。 さて、文系の同窓会は、シニアでも卒業したての若手でも、会う機会があれば、人の出会いが新たな商売に繋がる可能性がり、実際そのようですので、メリットがあり、活動も盛んです。ところが理系では技術開発情報は学協会活動で行われるのが常ですので、情報源としての同窓会の位置づけはほとんどありません。特に若手ではそうなってしまいます。そのことが会の組織率、入会率の低迷となって表われます。これは事実ですが、私の経験から、中堅(ミドル)層にとって今まで、あまり気付かれていなかった理系同窓会の大きな役割があると思っています。それは、理系学科を卒業し、企業に入社した卒業生は、最初のころの技術者としての活動で、関連の学協会活動以外は、ほとんど社外に出ることがないでしょうが、入社後十数年経て課長級になると、何らかの業界活動、産学連携活動などで、社外活動が増えてきます。そのときに偶々出会った人が物性同窓生だとすると、以外と「同じ釜の飯を食った」「○○先生の講義を聴いた」「図書館下の生協食堂で昼飯を食べた」という感覚で話が弾むものです。ミドルの付き合いは「信頼感」からです。同窓会は、定年退職後の情報交換だけでなく、ミドルにとっても実は重要なシステムだと認識していただきたいと思っています。
物性同窓会は、実は上に述べた、緊急時の情報蒐集のネットワークだけでなく、平常時の情報蒐集にも役立つものです。現在も既にそうですが、様々な情報が錯綜している中で、本質的な情報はそれほど多くあるわけではありません。情報の信頼性・確度は最後には人とひとの繋がり(ネットワーク)で担保されるものです。同窓会というのはそういう意味で正確な情報を伝える基盤とも成りえるものだと思っています。その基盤は同窓生の質、数と世代間の繋がりによって維持されるものです。ミドルが同窓会の会合にでると、それにつられて、若手も出てくると思われます。そういう状況になると、現役の学生さんにも同窓会が身近なものに見えてくるはずです。よい連鎖反応を期待しています。
北岡会長、貴志会長時代以来の事業を継続して、皆様の御協力を得、将来の入学してくる学生のために、今学んでいる学生のためにさらにOBの活躍の場をより広くするために、を念頭において活動して行きたいとおもいます。よろしくお願い致します。 現在、物性物理工学科では北岡先生を拠点リーダーとして文科省のグローバルCOE(Center Of Excellence)"物質の量子機能解明と未来型機能材料創出"と題してより高い社会的ニーズに応えるため、そしてグローバルな人材育成を目指して積極的に取り組んでいます。同窓会としてもこの新しい動きを応援していきたいと思います。
基礎工学部、基礎工学研究科は本年2011年が創立50周年、来年2012年が材料工学科、物性物理工学科創立50周年の節目の年になります。物性物理工学科同窓会は、物性物理工学科(現物性物理科学コース)、大学院物質創成専攻 物性物理工学領域、未来物質領域 修了生を合わせて、同窓生も約2500名以上を擁するようになりました。本学科を卒業された同窓生は、様々な分野で活躍され技術立国日本の進展・発展に大きく貢献されています。昔同じ学び舎で時を過ごした先輩・後輩という貴重な人脈を有効に活用していただけるように、卒業生、在学生、教職員の間のより有効な媒体としての新しい仕組み作りを始めています。
平成17年度からの新しい試みの一つとして「物性OBによる会社説明会」を主催しています。本学科卒業生が多数集まり、各企業における最先端の研究・開発内容や卒業後の体験談などの講演、後輩への学業・就職に関するアドバイスなど、広範な講演発表を頂き、就職活動を始めたばかりの在校生と交流をもつことができる同窓会行事の中核として、在校生の就職活動を通じて卒業生との繋がりの場を提供しています。また同窓会会員には、学部生および大学院生を対象とした講義(機能材料工学、先端機能材料工学)「非常勤講師」としての派遣事業も行っており、社会で得た知識や経験を後輩の前で披露する機会も提供しています。在学生には、物性スポーツ大会での賞品、2年次の物性物理科学コース歓迎会、卒業・修了祝賀会など物性コースの各種行事の主催・支援、インターネットホームページ(HP)を用いた情報発信、会員連絡先の検索などの各種サービスも行っています。これらの新しい活動は、在学中のみならず卒業後もずっと、皆様にとって有益な活動媒体であるとご理解いただけると思います。
このような同窓会の運営資金は皆様からの会費によって賄われています。終身会費(3万円)ですので、一度だけお支払いいただければ、卒業後もずっと有効です。また活動を継続するためには名簿の確度が重要です。節目節目で会員個人情報を同窓会へご連絡ください。HP上で使い勝手のよいシステムも検討中です。また、様々なところで物性卒業生にお会いになる機会があると思いますが、HPのことをご存知ない方がおられましたら、同窓会までメールの一報をお願いしていただきたくよろしくお願いいたします。「皆さんと共にある物性物理工学科同窓会」の活動を盛り上げて頂けることを期待しております。
今後、更に時代に即したホームページとするために役員・幹事一同努力して行きますので、会員の皆様のご協力をお願いします。
物性物理工学科同窓会会長 高尾正敏
| 会長 | 高尾 正敏(博77卒) |
|---|---|
| 副会長 | 児玉 功(産学研究会担当,学68卒) |
| 副会長 | 春日 壽夫(学70卒) |
| 副会長 | 清水 克哉(博94卒) |
| 常任副会長 | 北岡 良雄(修76卒) |
| 常任総務担当幹事 | 椋田 秀和(博99卒) |
| 常任庶務担当幹事 | 伏屋 雄紀(博04卒) |
| 常任会計担当幹事 | 福田 伸子 |
| 会計監査 | 井須 俊郎(学73, 博78卒) |
平成9年度('97年度)より、基礎工学部の大学院重点化による改組に伴い(旧)物性物理工学科は(旧)電気工学科との合併でできる新学科「電子物理科学科」の下の「物性物理科学コース」となりました。旧学科は新しいコースとなって残ることもあり、同窓会の名称はそのまま残ることになりました。
また大学院の名称も若干変更され大阪大学大学院基礎工学研究科物理系専攻「物性物理科学分野」となり、教官などは全て大学院の所属となりました。
今後とも新学科ともども「物性物理工学科同窓会」をよろしくお願いいたします。
母校大阪大学が国立大学法人へと歴史的な転換をとげ、自主性、自律性の強化と自由度の拡大という法人化のメリットを十分に活かしていくための改革・体制整備の一貫として、平成17年7月25日に大阪大学同窓会連合会が発足しております。
物性物理工学科同窓会も、この連合会に学科同窓会の一つとしての立場から参加しております。各部局・各学科での同窓会組織が連合して、大学としての同窓会組織を形成することは、これからの大阪大学にとりまして誠に望まれることであると思います。以下簡単ですが、大阪大学同窓会連合会に関してこの場にてもご紹介致します。
1. 連合会は各部局同窓会、各学科同窓会とは別組織であるが、部局同窓会、学科同窓会への支援や大学全体としての同窓会活動を行なうものである。
2. 連合会の会員資格は学部、学科の同窓会員であることである。この他に現教職員、元教職員や幹事会で認めたものを含む。
3. 連合会の会費は部局同窓会、学科同窓会における会費とは別である。なお、連合会会費の運用の一貫として、各部局同窓会・各学科同窓会への支援活動が行なわれている。
同窓会連合会ホームページ
http://www.osaka-u.ac.jp/jp/dousoukai/top.html